家具調仏壇について <人気のある家具調仏壇>
仏壇というとなんだか暗いイメージを持ってしまいがちです。 仏壇は亡くなった人を祀るものだと思っている人が多いのではないでしょうか。
日本人にとっては昔から仏壇というのは大切な存在でした。 そもそも仏壇というのは亡くなった方のお位牌が祀られている、というだけではなく、ご先祖様、亡くなった親族を祀ることで対話をするもの、という位置づけなのです。
仏壇は仏具や仏像、そして仏様を祀る台のことをいい、家庭内にある仏壇はお寺などの仏壇を小さくし厨子(仏像、仏舎利、教典、位牌などを中に安置する仏具の一種)と一体化させ箱型にしたものなのです。 言ってしまえば、仏壇は小さなお寺が家の中にある、ということなのですよ。
そんな仏壇は、特に若い世代の家庭には置いてないことがほとんどではないでしょうか。 実家に行けばある、という人がほとんどでしょう。
それでも仏壇を準備しなくてはいけなくなってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。 どんなものを選ぶといいのでしょう。
最近では若い世代をはじめ、マンションにお住まいの方に人気のある仏壇、「家具調仏壇」というものが登場しました。
20世紀後半の都会型住宅に合わせデザインされた仏壇で都市型仏壇とも言われているのです。 特に都市部では家具調仏壇の購入者数が多く、仏壇の販売数は全体の20%を超えるとも言われているのです。 もちろん年配の方が選びやすいようなモダンなデザインの仏壇も数多く販売されているんですよ。
家具調仏壇の特徴は、見た目が家具である、というデザインですっきりした印象のものなのです。 最近の住宅というのはほとんどリビングをはじめ洋間が多く、和室さえもがないという場合もあります。 そんな住宅でもまったく問題なくインテリアのひとつとして馴染んでしまう、そんなデザインのものが多いのです。 もちろん和室に置いても問題ありません。
また家具調仏壇は宗教を選びません。 宗教色を見せないものがほとんどですので、どの宗教でも、また無宗教でも問題なく使うことができます。 キリスト教の方も実は家庭祭壇として利用している人がいるのです。
家具調仏壇にもさまざまなタイプがあります。 仏間や畳に置いて正座をして手を合わせるもの、洋間の家具の上に置いて手を合わせるもの、立って手を合わせるものなど、他にもいくつものタイプがあるのです。
最近はさまざまなデザインの仏壇が登場してきているので、それぞれのご家庭の生活スタイルに合わせた仏壇を選ぶことができるのが嬉しいですよね。
万が一自分の家の中に仏壇を置くことになった場合、悲しい中にも宗教などにとらわれず、仏壇は亡くなった人との対話の場だと考えると、このような家具調仏壇というのは非常にニーズのあるものだと言えるのではないでしょうか。
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